童話紹介 (第3回)

 

東京は、桜開花のただ中という感じですが、
いかがお過ごしでしょうか。

 

今月も、月に1〜2回の教育おすすめコンテンツ通信を、
歴史漫画/伝記漫画のサイトから登録いただいた方に、
発行して参ります。

 

今回は、個人的にオススメの本(児童文学)を、2冊、
あげさせていただこうと思います。

 

1冊目は、こちらの本です。

 

 「おちゃめなふたご (ポプラ社―世界の名作文庫)」
  対象:【小学校中学年/高学年〜】

 

 

 

   おちゃめなふたご エニド ブライトン (著)

 

 

主人公は、パットとイザベルという二人の双子の少女。

 

ストーリーは、二人がセント・クレア学院に
入学するところから始まります。

 

もともとはお嬢様学校に入学する予定だった双子ですが、両親が、

 

 「自分のことは自分でできるすてきな女性になってほしい」

 

という気持ちで、大変しつけの厳しい学校、セント・クレアへと
変更してしまったのです。

 

 

---

 

セントクレアが嫌でたまらない双子は何か問題を起こし、
退学を命じられるように仕向けようとまでしてしまいます。

 

が、個性豊かな生徒たち、厳しいけれど愛情をもって
接してくれる教師たちに触れるたび、彼女たちの頑なな心は解け、
やがてセント・クレアを好きになっていくのでした。

 

---

 

 

おちゃめなふたごは、今から70年ほど前に書かれたものですが、
出てくる生徒たちは、今もどこにでもいそうな少女たち。

 

良い子ばかりではなく、ずるいことをする子や、
意地悪な生徒がいるのも、リアリティがありますし、
先生たちにあだ名を付けてしまうところや、物まねを
してしまうところなど、いかにも、今の子供たちにも
いそうな感じですよね。

 

 

この作品の素晴らしいところは、親しみを持てるキャラクターも
もちろんですが、生き生きと描かれた少女たちの生活、
特に寮生活での日々もとても魅力的に描かれているところです。

 

先生たちには内緒で実行する、真夜中のパーティなどは、
子供時代に読んだとき、本当に楽しそうで美味しそうで、
どうしようもなく寮生活にあこがれたものでした(笑)

 

 

また90年代にはアニメにもなりましたので、
テレビでみたことがある!、というお母さん方も、
いらっしゃるかもしれませんね。

 

おちゃめなふたごには、魔法もどろぼうも、
妖精も出てきませんし、わくわくはらはらの冒険もの
という本ではありません。

 

ですからもしかしたら、読書中級者以上の、
そして・・将来素敵なレディになりたい女の子に
オススメの作品かもしれません・・(笑)

 

 

読後感もほのぼのという一冊ですので、
ぜひ、お子さんにすすめてあげてみて下さいね。

 

 

もう一冊は、著名なこちらの作品です。

 

 「シートン動物記」(講談社青い鳥文庫)
          (小学館 学習漫画版)
  対象:【小学校低学年〜】

 

 

 

   シートン動物記 シートン (著)

 

 

オオカミ王ロボや、ギザ耳坊やなど読まれた親御さんも
多いのではないでしょうか?

 

画家、博物学者、そして作家でもあるシートンが書いた、
自身の体験や取材をもとにした創作ですが、
フィクションとノンフィクションの境目が曖昧な作品、
とも言われています。

 

 

人間と動物のぎりぎりの中での知恵比べのような作品も
多いですが、中でも動物たちの伴侶への愛情や、
親子の強い愛情に胸を打たれる話も多くあります。

 

 

時に気まぐれで勝手な人間たちの行動に、
腹が立ったりもしますし、動物たちを応援したくなることも
多々あります。

 

厳しい自然界の中で生きている動物たちにより、
生きるということは何か、愛とは何かということを
教えられる・・そんな名作品集です。

 

 

前述の通り、シートンは画家でもあります。
彼がシートン動物記を発行するときに添えた動物たちのイラストは、
作品をますます魅力的にした、とも言われています。

 

やはり、動物を好きなお子さんには、とても推したいシリーズです。

 

 

大人になって読み返すと、ますます動物への愛情が深まり、
私は飼っている犬を抱きしめて眠りたい気持ちになりました。
(おそらく向こうはいい迷惑だと思いますけど(笑))

 

そういえば、ボーイスカウト創設に影響を与えたのも、
なんとシートンなのだそうです。

 

動物たちへの愛情、自然への素晴らしさを知っている
シートンらしい逸話ですね。

 

 

 

   次回は…

 

 

次回は、再来週配信の予定です。

 

5月も近いことで、コンテンツ紹介をお休みして、
「子どもの日特集」または「童話の紹介」をしたいと思います。

 

・「子どもの日特集」の方は、端午の節句の由来や意味など、
 日常的にあまり意識されないようなところを、お届けします。

 

・「童話の紹介」は、いつもの乃南さんの童話紹介です。

 

どっちがいい、というご希望がありましたら、ぜひ、
メールでご連絡下さいませ。

 

 

最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

今回の本 (アマゾンのページリンクです)

 


 


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