『平清盛』 特集!

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2012年大河ドラマの主役、平清盛。
ダークに描かれることの多い清盛と、彼が苛烈に生きた平安後期を
分かりやすく読み解くことのできる学習まんがをご案内いたします。

 

伝記漫画、歴史漫画へのご案内は、ページの1番下にあります。

 

武家社会への礎を築いた、平清盛。彼が生きた平安後期とは?

 

大河ドラマが始まってもうすぐ半年ですね。

 

今年スポットライトを浴びている主役は平清盛、
ドラマの視聴率などはかなり苦戦を強いられていると聞きますが、
平清盛と聞いて、皆さんは一体どんなイメージを思い出されますか?

 

  • おごれる平家の象徴?
  • 仏教寺院などに火をかけるような暴君?
  • 法皇をも幽閉してしまうような、黒い影のまとわり付く人物のイメージでしょうか?

 

これらのイメージの多くは、「源頼朝、義経」など、
源氏側をヒーローにしたストーリーからやってくるイメージのようです。

 

特に義経を英雄視する風潮が、現在も多くありますし、
幼少の頃の牛若丸の話は、余りにも有名ですよね。

 

 

歴史上の実際の清盛像は・・?

 

ですが、実際の清盛は、家族を大切にし、
臣下への心配りのできる良きボスだったようです。

 

 

冬の寒い時期などには、自分の身の回りの世話をする
幼い従者を衣の足元に入れ寝かせてあげたり、

 

その子供たちが寝坊をしてしまったなら、起こさないように
自分だけそっと寝床から出て、彼らをぐっすり寝かせてあげた、
などというエピソードも残っています。

 

 

またあの有名な、

 

 「平家にあらずんば人にあらず」

 

とフレーズを口にしたのは、実は清盛でなく、清盛の二人目の妻である
時子の弟、平時忠だったとか。

 

実際は、清盛が損な役回りを担っている部分もある、ということのようです。

 

 

現代の平清盛の評価は果たして・・?

 

宋との貿易を行うために、神戸(当時の福原)に港を作った平清盛は、
現在も神戸の人たちに愛されていると聞きます。

 

関東の人たちの 「清盛は怖い人物」 というイメージは、
「清盛は神戸の英雄」 というイメージを持つ人たちから観たら、
軽く驚いてしまうのだそうです。

 

 

平清盛を細かく描いている文献は少ないうえに、
彼が一番多く描かれているのが、清盛を非道な人間に映し出している
「平家物語」ですので、どうしても偏った意見になってしまっているようですね。

 

 

清盛だけの話ではなく平安後期というのもまた曖昧なイメージですよね。

 

今まで、あまり取り上げられてこなかった平安後期は、
源氏が台頭してくる激動の平安末期と違い、一般的になじみが薄く、
天皇の移り変わりも激しく、宮廷内での権力争いや、
それに巻き込まれて武士たちも一族間の中で分裂したりと、
なかなか分かりづらい時代である、とされています。

 

 

ですが、この時代は、貴族から武士へと覇権が移り変わる過渡期、
とても大切な時代です。

 

 

この時代に生きた平清盛は本当は一体どのような人物だったのか、
この機会に、「平安後期」と「平清盛」について、とっつきやすい漫画で、
お子さまとご一緒に再読されてみてはいかがでしょうか・・・?

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ほんとうに清盛は「おごり高ぶった悪人」という人物像どおりの人間だったのか…?今まで知らなかったり気付かずにいた「平清盛」の姿を、別の視点から鮮やかに描き出した、伝記まんがをご紹介します。清盛の人生を追っていくだけではなく、生きた時代の背景をも、知らず知らずのうちに理解できる点が伝記のメリットでもあります。伝統あるオーソドックスな伝記から、今の子供たちに親しみやすい魅力的な絵柄で描いた伝記まで、様々...