キング牧師のスピーチから50周年
まだまだ、暑い日々が続いています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今月も、月に1〜2回の教育おすすめコンテンツ通信を、
歴史漫画/伝記漫画のサイトから登録いただいた方に
発行して参ります。
今回ご紹介するのは、2013年8月にスピーチ50周年を迎えた、
キング牧師の生涯を描いたこの学習用伝記漫画です。
『キング牧師 (学習漫画 世界の伝記NEXT)』 (2011年、集英社)
キング牧師の歩み
宗教改革者のマルティン・ルターの名をとって命名された、
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師。
「I have a dream.」(私には夢がある)で知られる
有名な反人種差別のスピーチを行った人物として知られています。
人種差別をなくす歩みを語る上で欠かせない人物であり、
全米各地で公民権運動を指導し、
1964年のノーベル平和賞を受賞しました。
マハトマ・ガンジーに啓蒙され、
またキリスト教牧師としての自身の主義もあり、
運動においては「非暴力主義」を貫いたことでも有名です。
1963年8月28日に行われた、
20世紀を代表する偉大なスピーチから、今年でちょうど50年。
50周年にあたり、オバマ大統領はリンカーン記念堂で演説を行い、
「キング牧師の言葉は時代を超え、
現代において比類するもののない力と先見性を備えている。
キング牧師は多くの人々の声にならない希望に大いなる力を与えた」
と述べ、彼の偉業を讃えたそうです。
(演説の記述:CNN JAPAN HPより引用)
子供向けの、キング牧師の伝記漫画
50年の歳月が過ぎ、グローバル化も進み、
一層多様な文化と交わる機会も増えた現代社会。
この機会に、キング牧師の歩みについて、
子供でも手軽に学べる伝記漫画をご紹介したいと思います。
以前、伝記漫画紹介ページでもご紹介した
現代の子供たちに合わせて作られた集英社の新・伝記シリーズの1冊です。
アマゾンのページから、この本の評判をご紹介します。
(以下、アマゾンのページからの一部引用です)
※読みやすさのために、細部の表現を編集しています。
キング牧師の生涯をつづった伝記漫画です。
次の点で、伝記漫画の最高傑作のひとつと考えます
・歴史的記述がしっかりしているにもかかわらず、
ぐいぐいと引き込まれるドラマ性をもって描かれている。
・本人およびその周りの人の人生を描いているだけではなく、
大きな歴史の流れの中での位置づけについても
子供にわかりやすいアプローチで描かれている。
・絵およびコマ割りが美しく、また理解しやすい。
・・歴史漫画をかなりの数読んでいますが、
歴史的記述がしっかりしている漫画は「読みにくい」傾向があり、
逆に、ドラマチックな漫画は「歴史的記述が不十分」で
その人の業績・歴史の中での位置づけ等が
見えてこない(小学生に伝わらない)いう傾向にあります。
この本はその両者を高い水準で満たしています。
その意味でこれは伝記漫画の最高傑作のひとつと考えます。
また、これらの漫画・シナリオに、最後の解説が非常にうまく符合していて、
理解を深めることができました。
----
子どものために購入しました。
シリーズとしては新しいのですが、絵のタッチがいまいち子どもうけせず、
あまり読んでくれません。
内容も牧師なのに、社会正義が強調されていて、
牧師としての信仰や働きなどに触れられていないのは残念です。
(ここまで、アマゾンのページからの一部引用です)
学習漫画らしく、絵柄の相性の問題はあるものの、
なかなか良質な内容のようですね。
また、信仰・宗教的な面の記述は、それほど強くはないようです。
とっつき易さでは、抜群の学習漫画ですが、
他にも若者向けの新書の伝記等も出ていますので、
(こちらの口コミの方が評価が高いようです)
お子様の年齢や好みに合わせて、ご紹介されてみてはいかがでしょうか。
次回は・・・
次回の内容は、未定です。
久しぶりに、これぞ児童文学、という、
古典的な作品を紹介しようかと考えています。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
今回の本(アマゾンのページへ):
(子供向け学習漫画)
キング牧師 (学習漫画 世界の伝記NEXT)
(少し難し目、大人にもおすすめできる本)
キング牧師―人種の平等と人間愛を求めて (岩波ジュニア新書)