ロングセラーの絵本「100万回生きたねこ」
新年となり、冬の肌寒い日が続いていますが、
いかがお過ごしでしょうか。
今回は、懐かしく思い出される方も多いかもしれません。
アマゾンでも児童書のベストセラー常連の、この本です。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 作 (絵本)
-----
主人公の猫は、王様の猫、船乗りの猫、サーカスの猫、
どろぼうの猫、お婆さんの猫、女の子の猫などと、
100万回生まれては、死んでゆきます。
飼い主達は猫の死をとても悲しみましたが、
当の猫は、いつも飼い主が嫌いだと言い放ち、
悲しくもなんともありませんでした。
ある時、猫は一匹の白い雌猫が好きになります。
猫は100万回生きたことを様々に自慢しますが、
白猫は全く興味を示してくれません。
ついに猫が素直になったとき、初めて白猫は、
猫を好きになってくれました。
白猫との暮らしが過ぎ白猫が死ぬと、
猫は生まれて初めて悲しみました。
そして、猫は白猫の隣で動かなくなり、
それ以後、決して生き返ることはなかったのでした…
-----
作者の佐野洋子さんは、名門美大を卒業後、
デザインなどの仕事をされながら
絵本作家としてデビューされた方で、
エッセイストとしても、有名な方だそうです。
実は、佐野さんが乳がんで亡くなられる前の、
晩年を記録した映画が2012年に公開されています。
映画の公式ホームページもありますので、
興味がおありの方は、ちょっと覗いてみるのも、
面白いかもしれません(http://www.100neko.jp/)。
子供から大人まで、長く愛され続けている
「100万回生きたねこ」。
短くテンポも良い絵本なので、よろしければ、
この機会に、ぜひご覧になってみて下さいね。
次回は…
次回の内容は未定ですが、最近の日本の児童文学から
紹介しようと考えています。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。