「はだしのゲン」への作品口コミ

「はだしのゲン」への作品口コミ

 

「はだしのゲン」への口コミのご紹介

 

ここでは、実際に、「はだしのゲン」を読まれた方のご感想を、
ご覧になって頂きたいと思います。

 

 

(※口コミは、アマゾンからの一部の引用です。
 〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻

 

 

 

 

 

★初めて読んだのは、6歳の時。原爆という言葉すら知らなかった。
それでも、あの凄惨な場面は高校生になった今もまだ、忘れられません。

 

被爆した人の中には、当時の私と変わらない歳の子供もいたでしょう。
右翼とか左翼とか、そんなこと原爆の悲劇の前には関係ありません。
アメリカも日本も、擁護できない。
なんの罪もない何十万という人々が地獄の中で死んでいった。
それだけが真実です。

 

たくさんの人に読んでほしい作品です。

 

 

★小学生時代に初めて読んだときは、怖くて途中で投げ出しました。
体験者ならではの恐怖の描写が、生々しく伝わって、夜、夢に見たほどでした。 
大人になって読み返したときに、作品に込められたメッセージに心を打たれました。
書き手の政治的な立場にではなくて、主人公ゲンの底知れぬ生命力に。

 

友人や家族の死に立会う度に、打ちのめされるゲン。
そんな彼を何度でも立ち直らせるのは、二度とあえない父の言葉。
絶望から這い上がる力が、大切な人がくれた愛情によってもたらされるとしたら、
それこそが平和への希望につながると、信じてやみません。

 

 

★歴史への切り口として、子供が一度は読んでみるとよいかもしれないものだと思います。
自分に戦争経験がないので、自分の口からは伝えるものを持っていない。
そういう親が、子供が読むきっかけを与えるとよいかもしれません。

 

10歳より小さい子供には、無理強いはしない方がよいかもしれません。
20歳までに読む機会があれば、よいのではないでしょうか。

 

 

 

★私が小学生の頃読んで強く印象に残ったこの作品を、
現在小学校2年生の息子が四半世紀の時を経てはまっている。

 

小学校低学年の息子にはやや刺激が強すぎる絵(内容)ではあるものの、
戦争に強い興味を持ち、平和の尊さを実感している様子が窺われる。
また、主人公のゲンは小学生ながら戦中・戦後の過酷な世の中を
強く生きていく姿には、子供にとって衝撃であろう。

 

なお、現在、広島の近県に住んでいるため、機会があれば、
広島の平和記念館や原爆ドームを観に行く約束をしている。

 

 

 

★死ぬも地獄、生きるも地獄、この本を読んで、本当にそうだと思いました。

 

原爆を取り扱った作品は、原爆の落ちた瞬間に当然、一番スポットが当たっていて、
その後の被爆者たちの苦労や苦しみは、あまり詳細に描かれていないものが多いですが、
これは、原爆が落ちたあとの話が多く描かれています。

 

原爆というものの恐ろしさを聞かされて育ちましたが
その後の被爆者の苦労や苦しみは、自分の想像をはるかに超えていました。

 

また、この本を読んで気付いたことは、事柄の正否はともかくとして
今なら、絶対に描けそうにない事柄が書かれています。
現在では書けそうにない…それを考えると、今の日本は、
これを描いた当時に比べて右傾化している?と、読んでいて、それを感じ少し怖くなりました。

 

 

 

★この作者は、国民学校1年生(6歳)の時に広島で被爆して、父・姉・弟を失っています。
その体験を基に描かれた作品がこの「はだしのゲン」です。

 

私は小学生の時に1巻を、中学校の図書館で残りの全巻を一通り読みましたが、
原爆投下直後の凄まじさ、とりわけそれが「実際にあった事」だということに多大な衝撃を受けました。
当時は読んだことを後悔したこともありましたが、
今から思えばその時代にこの作品と出会えたことは良かったことだと思います。

 

絵の個性が強い上に扱っているテーマもテーマなので、人によっては強い嫌悪感を抱くでしょう。
しかし、それが故にこの作品は、今もなお様々な人に語り継がれているのだと思います。
被爆国の日本人としては、原爆の被害がいかなるものか、その悲惨さを知っておきたいものです。

 

 

 

★私の両親は、共に終戦の年生まれ。つまり私は、「戦争を知らない子どもたち」の子どもだ。

 

小学6年生の夏に、祖母の家から電車で1時間ほどで行ける、広島の原爆資料館に行った。
やさしかった祖母は、私に向かっていつになく真面目な顔で、「そろそろいいかもしれないね」と言った。

 

言うまでもなく、祖母は実際に戦争を体験していたのだ。
そのことは当然のようで、孫である私には衝撃的な事実だった。
戦争なんて、遠い世界の話のように思っていた。

 

私に子どもが生まれたら、私はその子どもたちにちゃんと伝えられるだろうか? 
恵まれ、かけ離れた生活を送ってきた私に、戦争を語ることができるんだろうか?

 

ただ、「戦争は怖い」「愛する人を理不尽に失うのはつらい」。
それだけでいいから、この漫画を通して、戦争を望まない人が増えることを願う。

 

 

(※口コミは、ここまでです。)

 

 

 

 

 

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