学習漫画世界の歴史（集英社版）の特徴
学習漫画世界の歴史（集英社版）の最大の特徴は、人物中心視点のストーリーの中で歴史のロマンを感じられて、世界史を身近に思えるところにあるように思います。
お子さまにとって世界史は、日本史よりもより馴染みにくいもののように感じますが、世界の流れを漫画にした事で、その馴染みにくさはあっという間に払拭されていくと思います。
それは漫画という媒体だからということもありますが、何より登場人物の視線で歴史を眺めることによって、まるで自分がその世界にとけ込んだように感じられるためです。
ドラマの中に飛び込んだお子さまにとって、世界史との距離はぐっと縮まります。
距離が縮まるという事は、興味を持つという事です。
興味を持てばそこからより詳しいことを知りたくなる為に、世界史を学ぼうとします。
これは知的好奇心を刺激してくれているという事ですよね。
ただこの点は、購入された方のレビューを見ると良い事だけではないようです。
旧版から新版に変わった事によって、シリーズのコンセプトが多少変わってしまったのか、ストーリーの盛り上がりを作り過ぎ、1冊1冊の歴史の繋がりが希薄になりがちである、という声が上がっています。また描かれている漫画家の方が別々な点も、各巻を独立させてしまった原因となってしまったようです・・。
とはいえ大きな歴史の流れはシンプルにまとまっており、難しい言葉も分かり易く書かれていますので、勉強というよりも、 『世界史とはどんなものなのかを広く理解する基盤・視野を作る』 、という意味で、学習漫画世界の歴史（集英社版）は、自信をもってお勧めできる好シリーズです。
余談になりますがこの漫画形式での「世界史学習漫画」、他の出版社さんからも発売されています。・・ただ、実際目で見て確認したいと思い本屋さんに探しに行った時に、なかなか見つけられないのが現状です。
本屋さん、古本屋さん、図書館と幾つも巡って見つけられたのは、学習漫画世界の歴史（集英社版）だけでした。中を確認してみたい時にすぐに探せた事は凄く助かりました。
それだけメジャーなシリーズだという点について、内容の特徴ではないのですが、印象に残ったので書かせて頂きました。
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